山本彩さんがNHKうたコンに出演しました。
テーマはギターソング特集です。
彼女が披露したのは朝ドラ「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」。
劣等感を原動力にする山本彩さんは、どんな想いでステージに立ったのでしょうか。
山本彩がNHKうたコンに出演!「365日の紙飛行機」で見せた想いとは

歌唱力とギタープレイに定評のある山本彩さん。
そんな山本彩さんですが、今回のNHKうたコンではどのような表現を見せたのでしょうか。
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2025年10月28日放送の「うたコン」では、ギターソング特集がテーマでした。
山本彩さんは、自身の代表曲「365日の紙飛行機」をギター演奏とともに披露。
澄んだ声と温かいアコースティックサウンドが会場を包み込み、視聴者からも大きな反響がありました。
他の出演者には郷ひろみさんや竹原ピストルさん、=LOVEなど、幅広いジャンルのアーティストが揃っており、音楽の多様性が光るステージとなりました。
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また、山本彩さんの歌唱中には、彼女の表情や仕草からも曲への深い想いが伝わりました。
繊細なギターの音色とともに、まるで自身の人生を語るような一曲。
過去のグループ活動を経てソロとして歩む中で、「歌うこと」と「表現すること」への覚悟がより強くなったことが感じられました。
NHKうたコンでのパフォーマンスは、ただの懐かしさではなく、現在の彼女の姿を映し出す特別な瞬間でした。
山本彩さんの音楽は、これからも進化を続けていくでしょう。
フレーズ①
「あの子にあって、私にないものは 一体何個あるんだろう」出典: uta-net.com+1
解釈
- 「あの子」=他者、「私」=自分、という構図で、自分に“ないもの”を数えてしまう感覚を描いています。
- 他人と比べてしまう心情が、冒頭から率直に表現されており、劣等感の根底にある「自分は足りない/及ばない」という意識を示しています。
- “何個あるんだろう”という問いかけ形もポイントで、答えを出せない/数え切れないほどあるかもしれないという漠然さ・重みが伝わります。
フレーズ②
「これじゃダメこれじゃダメ 囁くのは私か、雲の上見下ろしてる誰か」出典: uta-net.com+1
解釈
- 「これじゃダメ」を自分で何度も唱えてしまう、自己否定のループ。
- 「囁くのは私か、雲の上見下ろしてる誰か」:自分の内なる声なのか、他人/理想像なのか分からなくなる、自我の揺らぎ。
- “雲の上”という比喩が、他人・世間・理想像が高みにいて、自分を見下ろしているような感覚を暗示しています。
- 自分自身を責めているだけでなく、気づかぬうちに“誰か(外部)”が自分を見ている・判断しているという圧も感じ取れます。
山本彩が語る“劣等感”とは?創作意欲の源になった理由

感情を歌に変える力を持つ山本彩さん。
そんな山本彩さんですが、「劣等感」という言葉をどのように受け止めているのでしょうか。
①
山本彩さんは、2023年リリースのアルバム『&』に収録された楽曲「劣等感」について、「自分の弱さをそのまま歌詞に書いた」と語っています。
「あの子にあって、私にないものは何個あるんだろう」――そんな一節から始まる歌詞には、他人と自分を比べる痛みが正直に綴られています。
しかし、その痛みこそが創作のきっかけになっているといいます。
②
山本彩さんは、劣等感を“否定するもの”ではなく、“自分を見つめ直すための力”として受け止めています。
インタビューでも「書かないとしんどい」「自分をそのまま表現したい」と語っており、感情を抑えるのではなく、作品として昇華する姿勢が印象的です。
コロナ禍や休養を経て「自分を少し緩める」意識を持てるようになり、創作の幅も広がったそうです。
つまり、山本彩さんにとって“劣等感”とは、自分を追い込む敵ではなく、成長を促す味方。
自分の弱さを受け入れることで、新しい音楽の扉を開いているようでした。
フレーズ③
「満たされない、選ばれない、越えられない 報われない、才能ない」出典: uta-net.com+1
解釈
- 短く切られた語句が列挙されており、感情が溢れ出して止まらない状態を象徴しています。
- 「満たされない」「選ばれない」「越えられない」:果てしない壁と、自分の立ち位置の中での無力感。
- 「報われない、才能ない」まで続くことで、「努力しても報われない/根本的に自分には才能がない」という自己認識の深さが示されます。
- これらが歌詞として連続することで、ただ「劣等感」という言葉だけでは届かない“内側で感じている澱(おり)”を浮かび上がらせています。
フレーズ④
「優か劣かの判断 なんてただの自己満足」出典: uta-net.com+1
解釈
- “優/劣”という二元的な判断基準への疑問。自分を“優れている/劣っている”というラベルで判断することの虚しさを歌っています。
- 「ただの自己満足」という言葉が、他者の目線ではなく、自分自身の内観としてその価値観を見直していることを表しています。
- つまり、劣等感を抱く背景には「何かに優れていたい/認められたい」という欲求もあるが、それ自体が自己満足のため/他人との競争のためであり、本質的には空虚だという気づきが含まれています。
山本彩のこれからの活動と成長の軌跡

ライブでも圧倒的な存在感を放つ山本彩さん。
そんな山本彩さんですが、今後どのような活動を見せてくれるのでしょうか。
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2024年から2025年にかけて、山本彩さんはライブ活動を精力的に行っています。
「Zepp TOUR『SYnergy』」ではSCANDALをゲストに迎え、熱いセッションを披露。
また、ホールツアー「Hall Tour 2024 -RGB-」ではYouTube公式チャンネルでもライブ映像を公開し、ファンとの距離を縮めています。
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そんな中で、2024年12月には声帯出血を報告するなど、身体への負担もありました。
しかし山本彩さんは、声のケアをしながらも音楽を止めませんでした。
グループ時代とは違い、ソロ活動ではすべての決断を自分で下す責任があると語り、「創作」「歌唱」「表現」の三本柱を軸に活動を続けています。
劣等感から始まった創作が、今では彼女の音楽人生を支える原動力となっています。
山本彩さんのこれからのステージは、さらに深みを増していくでしょう。
フレーズ⑤
「あぁ、ムカつく程に今日も劣等感に生かされる」出典: uta-net.com+1
解釈
- “生かされる”という言葉使いがポイント。劣等感=消極的な感情であるにも関わらず、それに「支えられている」「動かされている」という逆説的な表現。
- 「ムカつく程に」という強い言葉から、劣等感を自分自身が憎みながらも手放せず、日常の一部として受け入れているような複雑な感情構造が読み取れます。
- ここに「創作意欲」や「表現」への種が潜んでおり、劣等感をただ抱えるだけでなく、それと共に“生きる”ことを選んだ姿勢が垣間見えます。
総合的な見立て
この歌詞を通して見えるのは、
- 他者と自分を比較してしまう(フレーズ①)
- 自己否定の内声と外部の視線が混ざる(フレーズ②)
- 結果として「自分は足りない/選ばれない/才能がない」という認識に至る(フレーズ③)
- その上で「優/劣」という単純な評価軸の空虚さを自覚する(フレーズ④)
- 最終的に「劣等感」に動かされながらも、それを表現/創作の動力源として“生かしている”自分に気づく
(フレーズ⑤)
つまり、劣等感という一見ネガティブな感情が、単なる消極性ではなく「自分を見つめ直す」「本音を歌う」ための原動力に昇華されていることが、この歌詞の核と言えます。実際、インタビューでも山本彩さん自身が「“弱い部分をそのまま歌詞に書いたもの”」と語っています。
出典:SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス
まとめ
山本彩さんは、NHKうたコンで「365日の紙飛行機」を披露し、劣等感を力に変える姿を見せてくれました。
劣等感は彼女の創作意欲の源であり、自分を見つめ直すための大切な感情となっています。
これからも山本彩さんのご活躍を応援していきましょう。
それではありがとうございました。

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