さだまさし関白宣言!過去に苦情が殺到した曲を告白

シンガーソングライターとして多くのヒット曲を生み出してきたさだまさしさん。

そんなさだまさしさんですが、過去に苦情が殺到した曲があったのでしょうか?

さだまさしさんが「関白宣言」で批判を受けたことを告白しました。

なぜ批判を受けたのか、その理由が気になりますね。

さだまさしさんの思いとは違う受け取られ方をしたのでしょうか。

目次

さだまさしの「関白宣言」とは?

出典:インスタグラム

シンガーソングライターとして数々の名曲を世に送り出してきたさだまさしさん。
そんなさだまさしさんですが、「関白宣言」という曲で批判を受けたことがあるのでしょうか。

「関白宣言」はどのような曲だったのでしょうか。


「関白宣言」は1979年7月に発売されたさだまさしさんの楽曲です。
この曲は発売と同時に大ヒットし、オリコンチャートで1位を獲得しました。
さらに、160万枚を超える売り上げを記録する大ヒット曲となりました。

歌詞の冒頭は「お前を嫁にもらう前に言っておきたい事がある」から始まり、男性が結婚を前提に妻となる女性に向けて自分の要求や覚悟を語る内容となっています。

歌詞には「俺より先に寝るな」「俺より後に起きるな」「飯は上手に作れ」「きれいでいろ」などの表現が含まれており、一見すると男性優位の考え方を示しているように見えます。


しかし、さだまさしさんは「夫婦の覚悟」や「二人になったとき、どちらかが先に亡くなったら…という思いやり」を表現したものだと説明しています。

さだまさしさんの「関白宣言」は、歌詞の一部分だけを切り取ると誤解を招く可能性のある曲でした。
しかし、曲全体を通して聴くと、夫婦の愛情や覚悟が込められた深い意味を持つ楽曲だったのです。

発言の概要

  • 2025年10月25日、「ニッポン放送『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(土曜11:00)に出演したさださんは、自らのヒット曲のひとつである 関白宣言 について「昔、苦情がすごかった」と振り返りました。 出典:スポニチ Sponichi Annex+2nikkansports.com+2
  • その中で「“女の敵”って言われた。1年前までは“フォーク界のプリンス”だったのに。それから世論ってものを信じなくなりました」と語っています。 出典:スポニチ Sponichi Annex+1
  • また、同番組で「女の子の『雨やどり』なんか歌うと“お前軟弱な、男のくせに”って言うやつがいた」とも語っており、曲によって“評価が割れた”経験があると話しています。出典: nikkansports.com+1

さだまさしの「関白宣言」への批判とは?

出典:インスタグラム

ヒット曲「関白宣言」で知られるさだまさしさん。
そんなさだまさしさんですが、この曲に対してどのような批判があったのでしょうか。

「関白宣言」はなぜ批判を受けたのでしょうか。


「関白宣言」は大ヒットを記録する一方で、歌詞の内容に対して批判や苦情が殺到しました。主な批判の理由は以下の通りです。

1. 「亭主関白」「男尊女卑」的な表現が含まれているという指摘

2. 女性の主体性を否定しているという解釈

3. 「関白」というタイトル自体が問題視された

これらの批判は、歌詞の一部分だけを切り取って解釈されたことが原因でした。
さだまさしさんは後のインタビューで「歌を最後まで聴かずに、冒頭だけを切り取って”女の敵”と言われた」と当時を振り返っています。


また、発表当時の社会背景も批判を招いた要因の一つでした。
1970年代後半は、女性運動(フェミニズム)の盛り上がりと、家父長制的価値観の揺らぎが重なる時期でした。
そのため、「関白宣言」の歌詞に含まれる「命令調」や「役割分担」を示す表現が、敏感に反応されやすい状況にあったのです。


メディアの報道姿勢も批判を大きくした一因でした。
当時のメディアは「賛否」を大きな見出しテーマにし、「あなたはどっち派?」といった論調で取り上げることが多かったようです。
これにより、曲の文学性や真意よりも、論争性が強調されてしまいました。

さだまさしさんは「知らない人から僕の人格まで批判された」と語っており、曲の意図が正しく伝わらなかったことへの悔しさを感じていたようです。


一方で、著名な女性活動家や評論家の中には、さだまさしさんをかばう発言をする人もいました。「行間を読め」という擁護の声もあり、曲の真意を理解する人々も存在していました。

さだまさしさんの「関白宣言」への批判は、歌詞の一部分だけを切り取った解釈や、当時の社会背景、メディアの報道姿勢などが複雑に絡み合って起こったものでした。
曲全体の文脈や作者の意図を理解せずに批判が広がってしまったことが、大きな問題だったのです。

さだまさしの「関白宣言」への思いとは?

出典:さだまさしオフィシャルサイト

「関白宣言」で批判を受けたさだまさしさん。
そんなさだまさしさんですが、この曲に込めた思いはどのようなものだったのでしょうか。

さだまさしさんは「関白宣言」にどのような思いを込めたのでしょうか。


さだまさしさんは「関白宣言」について、以下のような思いを語っています。

1. 夫婦の覚悟を表現した曲

さだまさしさんは、この曲を「夫婦2人になったとき、片方が亡くなったら…という覚悟も含めた家族の歌」と説明しています。単なる「亭主関白」の主張ではなく、夫婦の深い絆や覚悟を表現しようとしていたのです。

2. 愛情表現としての歌

歌詞の3番では「俺より早く逝ってはいけない/何もいらない俺の手を握り/涙のしずくふたつ以上こぼせ/お前のお陰でいい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから」と歌われています。これは、自分より先に死なないでほしいという深い愛情を表現したものだとさだまさしさんは説明しています。

3. 社会への問題提起

さだまさしさんは、あえて「炭鉱のカナリア」的に”世の中の歪み・違和感”を歌にしたいという姿勢を語っています。「時代の反対側にカードをはらないと」という発言もあり、社会に対する問題提起の意味も込められていたようです。

4. 歌全体を通して聴いてほしい

さだまさしさんは「歌を最後まで聴いてほしい」と繰り返し語っています。冒頭の歌詞だけでなく、曲全体を通して聴くことで、真の意味が伝わると考えていたのです。

5. 後のアンサーソングの制作


「関白宣言」の発売から15年後の1994年に、さだまさしさんは「関白失脚」という曲を発表しました。
これは「関白宣言」のその後を描いた曲で、かつての「関白」が年月を経て立場を失い、結婚生活や年齢を重ねた哀感やユーモアを歌う内容となっています。

さだまさしさんは「関白宣言」への批判を受けて、「それから世論ってものを信じなくなりました」と語っています。これは、世論や大衆の評価の変わりやすさを肌で感じた経験から来ているようです。

「多くの人に支持された」と思っていた曲が「批判対象」に転じる経験や、歌の文脈・意図を無視して”切り取り”で評価される悔しさを味わったことで、さだまさしさんは「世論=多数意見/メディアの評価=必ずしも正しくはない」「大衆の評価を鵜呑みにしてはいけない」という教訓を得たのでした。

さだまさしさんの「関白宣言」への思いは、単なる「亭主関白」の主張ではなく、夫婦の愛情や覚悟、社会への問題提起など、深い意味を込めたものでした。
しかし、その真意が十分に伝わらなかったことへの悔しさも感じていたようです。
この経験は、さだまさしさんの音楽活動や人生観に大きな影響を与えたのかもしれません。

まとめ


さだまさしさんの「関白宣言」は1979年に発表された大ヒット曲でした。

しかし、歌詞の一部が「亭主関白」「男尊女卑」と解釈され、批判を受けました。

さだまさしさんは、夫婦の愛情や覚悟を表現しようとしていましたが、その真意が十分に伝わらなかったことに悔しさを感じていました。

この経験から、さだまさしさんは世論や大衆の評価の変わりやすさを実感し、自身の音楽活動に大きな影響を受けました。

これからもさだまさしさんのご活躍を応援していきましょう。

それではありがとうございました。

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